配偶者に社会保障番号(SSN)がなくても、必要な手続きを確認することで申告を進められます。まず、配偶者がSSNを取得できるか、申告上ITINが必要かを判断します。
SSNがないという理由だけで、必ずITINを申請するわけではありません。
1. SSNを取得できる場合
配偶者がSSNの取得対象である場合は、社会保障庁(SSA)への申請を確認します。ITINは、SSNを取得できない方が米国税務上の必要性に基づいて使用する番号です。
過去にSSNを取得している場合は、原則としてその番号を使用します。新たにITINを取得するものではありません。
参考:IRS — Instructions for Form W-7
2. 夫婦合算申告をする場合
夫婦合算申告には、夫婦双方の納税者番号が必要です。配偶者がSSNを取得できず、有効なITINも持っていない場合は、通常、Form W-7によるITIN申請を検討します。
ただし、番号を取得すれば自動的に合算申告ができるわけではありません。ご夫婦の居住者区分と、必要な居住者扱いの選択などを別途確認します。
3. 夫婦個別申告をする場合
配偶者が非居住者で、SSN・ITINを持つ必要がない場合には、配偶者の番号を取得せずに申告できることがあります。
Form 1040の説明書では、該当する場合に配偶者の番号欄へ「NRA(Nonresident Alien)」と記載する方法が示されています。電子申告の入力方法も含め、対象年度の説明書と使用する申告ソフトを確認します。
「配偶者に所得がないから不要」とは限らず、配偶者自身の申告義務や、利用する税務上の特典なども確認が必要です。
参考:IRS — Instructions for Form 1040
4. ITINはどのように申請しますか?
通常は、次の資料をまとめて提出します。
- Form W-7
- 申請に関連する米国連邦所得税申告書
- 本人確認・外国人であることを証明する書類
例外に該当する場合を除き、ITIN申請は所得税申告書と一緒に行います。証明書類は通常、原本または発行機関が認証した写しが必要で、単なるコピーでは足りません。
郵送のほか、対応するIRS窓口や認定機関を通じた申請方法もあります。申請方法により書類確認の手続きが異なるため、事前の準備が大切です。
参考:IRS — How to Apply for an ITIN
ご相談時にお知らせいただきたいこと
- 配偶者の国籍、ビザ、米国滞在状況
- 過去にSSN・ITINを取得したことがあるか
- SSNの申請中かどうか
- 過年度の夫婦合算・個別申告の状況
- 配偶者の所得の概要
当事務所では、申告方法と納税者番号の必要性を確認し、必要な手続きをご案内します。初回のお問い合わせには、SSN・ITINの番号やパスポートの写しなどの機密情報を含めないでください。
本回答は米国連邦所得税についての一般的な説明です。必要な番号や申請手続きは、個別の状況と対象年度によって異なります。
情報確認日:2026年10月14日

