夫婦合算申告(Married Filing Jointly)は、夫婦の所得や控除などを一つの申告書にまとめる方法です。夫婦個別申告(Married Filing Separately)は、夫婦がそれぞれの申告書で所得や控除などを申告する方法です。
税率、利用できる控除・税額控除、納税責任が異なるため、必ずしもどちらかが一律に有利とは限りません。
1. 税額と控除の違い
合算申告では、個別申告より有利な税率区分や控除等を利用できる場合があります。一方、個別申告では、一部の控除・税額控除が利用できない、または制限されることがあります。
例えば、個別申告で一方が項目別控除を選ぶ場合、他方は原則として標準控除を利用できません。
選択できる場合は、夫婦それぞれの所得と控除を整理し、夫婦全体の税額を比較します。
2. 納税責任の違い
合算申告では、原則として夫婦双方が、申告に関する税金・利息・ペナルティの全額について連帯して責任を負います。一方の所得や申告誤りから生じた税額でも、他方に支払責任が及ぶ場合があります。
個別申告では、通常、それぞれが自分の申告に関する納税責任を負います。税額だけでなく、この責任の違いも確認することが重要です。
3. 駐在員は夫婦合算申告を選べますか?
ご本人と配偶者の米国税法上の居住者区分によって異なります。非居住者や、年度の一部が非居住者である場合には、合算申告に制限があります。
ただし、所定の要件を満たせば、非居住者の配偶者などを居住者として扱う選択により、合算申告が可能になる場合があります。この選択では、日本に住む配偶者の所得も含め、夫婦双方の年間の全世界所得を申告することになります。翌年以降への影響も確認が必要です。
4. 個別申告では、必ず自分の所得だけを申告しますか?
必ずしもそうとは限りません。夫婦共有財産の制度(Community Property)が適用される場合などには、所得や控除の配分について特別な確認が必要です。
申告方法を選ぶ際の確認事項
- ご本人・配偶者の居住者区分
- 日米の所得と利用できる控除・税額控除
- 合算申告に伴う納税責任
- 過去の居住者扱いの選択と、その継続状況
- 州税への影響と会社の税負担方針
当事務所では、ご夫婦の状況を確認し、利用可能な申告方法と必要な対応を整理します。
本回答は米国連邦所得税についての一般的な説明です。利用できる申告区分や具体的な取扱いは、対象年度と個別の状況によって異なります。
情報確認日:2026年10月14日

